(参考記事)
PR Times: ソニーデザインコンサルティングが Final Aim と共同で、スタートアップにおけるクリエイティブ・デザインサポートに関する研究を開始
日経クロステック: スタートアップ支援に本気のソニー、狙いはデザインの地位向上
この度、共同研究の成果発表を目的として、本ウェブサイトを開設しました。
スタートアップにとって“デザイン”は、経営や組織戦略を左右する極めて重要な要素です。しかし現状では、スタートアップの大半がデザインに対する認識不足ゆえに、多くの機会損失を招いています。
そこで私たちは、スタートアップとデザインの間に存在するこのような認識や理解のギャップを埋めるべく、共同で研究を開始しました。今後、理論から実践まで深く踏み込んだ研究成果を定期的に配信する予定です。
スタートアップを牽引する起業家や経営者、ファイナンス支援を行う投資家、そしてスタートアップのプロダクトやサービスなどのデザインに携わるデザイナーの方々に向けて、有益な内容を発信していきたいと思います。
ソニーデザインコンサルティング、Final Aimでは、デザインの力でスタートアップや新規ビジネスの“ゼロイチ”実現に向けた取り組みを支援しています。その活動に携わるなかで、「スタートアップとデザインの間には深いギャップがある」という大きな共通課題を持つに至りました。この認識は、新しい世界を創造するため、ゼロイチに挑むスタートアップにこそ“デザイン”が必要であり、その後の事業を左右する段階だからこそ“デザイン”が重要な鍵を握っているのに、その必要性や重要性が正しく認識されていない、理解されていないと感じた経験に基づいています。
例えば、起業家、投資家、デザイナーの各立場から、下記のような事例や疑問に直面したことはないでしょうか?
上記のような比較的簡単な事例では、それぞれの事業のフェーズや事業内容に合った判断方法や評価基準が存在するといえます。しかしながら、これらのケースにおいてさえも、具体的に言及した資料は極めて少ないのが現状です。さらに、もっと複雑なケースにおいては、些細なことから根深く本質的なものまで、多種多様なギャップが多数存在すると感じています。
私たちはこれらの現状を踏まえて、以下の視点から課題を研究し、その成果を本ウェブサイトを通じて発信していきたいと考えています。
デザインがビジネスに対して与えうる効果や効用、ビジネスを強化する可能性とはどういうものか。
スタートアップとデザインのギャップを乗り越えるための理論と、それを実行するための実践方法とはどういうものか。
デザインを強化することによって得られる資金調達、企業価値評価、投資の妥当性の判断についてどう考えるべきか。
私たちは、デザインに対して積極的な投資を生み出す土壌をつくる一方で、成功するスタートアップがさらに増えるよう、スタートアップとデザインを巡るエコシステム全体の健全な向上に貢献したいと思っています。
以上が、このたびの共同研究と情報発信に対する私たちの想いです。
ご愛読・ご支援のほど、どうぞよろしくお願い致します。
2021年7月吉日
ソニーデザインコンサルティング株式会社
株式会社Final Aim